皆様、こんにちは。4月も半ばとなりました。いかがお過ごしでしょうか。
元型のミニ講座 Vol.13となります今日は【孤児】の元型についてご紹介いたします。
約100通りの元型の中には、誰しもが共通して持っている「サバイバルアーキタイプ(生存の元型)」と呼ばれる【妨害者】【犠牲者】【娼婦】【こども】の4つがあり、これらはわたしたちが自分の人生を創造していく上で要となる力でしたよね。
【こども】の元型の中には、そこから枝分かれして複数の元型が存在しています。今日ご紹介いたします【孤児】がそのひとつです。
ちなみに、キャロラインメイスの元型のシステムで主に取り扱います【こども】の元型は、【孤児】【魔法の子】【傷ついた子】【永遠の子】【自然の子】【神の子】の6つになります。
あなたが直観的あるいは感覚的に「これはわたしのようだな」と感じる元型はどれでしょうか。
もしかすると複数がご自身の特徴として感じられるかもしれません。子ども時代の体験は私たちの人生の基盤になる大きなテーマですので、わたしたちが自分の体験として複数の【こども】の元型の中に自分を映し出すことはとても自然なことです。
とは言え、実は元型の旅のコースの中でわたしたちがあなたの12個の元型を見つけていく過程においては、最終的に【こども】の元型から選ぶことができるのはひとつになることもお伝えいたしますね。
さて、ここからは【孤児】の元型について詳しく見ていきましょう。
元型は文字通りに読むのではなく象徴的なレンズを通して理解されることを、あなたはこれまでに理解を深めてくださっていることと思います。【孤児】の元型も、実際に孤児であったかどうかではなく、あなたが最初に出会う種族である家族という集団の中で、充分に愛されたり受け入れられたりしたという体験の有無に帰結します。例えば機能不全家族の中では、こどもであるわたしたちは安心安全を感じることはできないですし、親や周りの人に頼ってよいということを学ぶ機会が与えられません。
結果として【孤児】としてのわたしたちは非常に幼いうちから、人生は自分でどうにかしないといけないものだという考えを持つようになり、精神的にも物理的に早く成長をする傾向があります。それにより、わたしたちは独立心や責任感の強さを身に着けます。これは【孤児】の光の特質です。
一方で影の側面としては、わたしたちは傷ついた孤独な心を抱えて生きていく場合があります。私たちの誰しもが何かに帰属をする必要性を持っていますが、家族という本来帰属をすることが出来るはずだった集団に属することが出来なかったわたしたちは、代わりの家族を探し求める傾向があります。
分かりやすい例でいうと、ニュースでもよく取り上げられますように、機能不全家族の中にいる少年少女たちが、危険な家や家族から離れるための懸命の行為の結果として外に出ていった結果、かえって危険な人たちにさらされてしまうような場所に行きついてしまい、そこで出会った共通の痛みを持つ他のこどもたちや、その子どもたちを搾取する大人たちと関わってしまうということがあります。けれども【孤児】のこのようなシーンは、必ずしも思春期のこどもたちの中だけにみられるものではありません。わたしたちが何歳になろうとも【孤児】としての傷や痛みはわたしたちに付きまとい、私たちに本来ふさわしくない人たちや集団にわたしたちを惹きつけてしまうことがあります。帰属をしたいという欲求はそれだけ強いものなのです。
ここまで読んでくださいましてどうもありがとうございました。
あなたは【孤児】の元型が、あなたとどのくらい関わりを持つ力のパターンだとお感じになられましたでしょうか。
どうぞセルフインクワイアリーをお使いいただきながら精査をしてみてくださいね。
元型について気になることがありましたり、【孤児】の元型の影の側面を抜け出して、光の側面に繋がることを強く願われます場合には、ぜひ下記より個人セッションのご相談をお送りいただけましたら幸いです。あなたの日々が力に満ちたものになりますように、一歩ずつ一緒に取り組んでいきましょう。
あなたを深く知ることが出来ますことを心より願っています。