皆様、こんにちは。12月も半ばとなりました。いかがお過ごしでしょうか。
元型のミニ講座 Vol.9となります今日は【隠者】の元型についてご紹介いたします。
まず初めに、ここまでの講座を改めて振り返ってみましょう。
誰しもが共通して持っている「サバイバルアーキタイプ(生存の元型)」と呼ばれる【妨害者】【犠牲者】【娼婦】【こども】の4つを越えて、わたしたちは自分独自の力の使い方の特徴として、あと8個の元型を持っているという考え方をお伝えいたしましたよね。
その8個に入りうる元型の候補として、ここまでには【中毒者】【裁判官】【処女】【奴隷】の元型をご紹介いたしました。
「これは自分のことだな」と感じる元型をすでにいくつか見つけられた方もいらっしゃるかもしれません。
また、ここまでの講座からじっくりと考察を重ねてきてくださいました皆様は、きっとすでに、元型とは文字通りに読むのではなくて、象徴的に読み解くことが大切だということに気づいていらっしゃるのではないでしょうか。
例えば【娼婦】という元型が、自分の肉体と他者のお金を取り引きしている女性であるかどうかということについての元型ではないようにですね。
元型は、象徴的なレンズを通して多角的に読み取ることが鍵になります。
【娼婦】の元型においては、わたしたちが他者と異なる意見を持つときに、他者に合わせて迎合してしまうパターン(【娼婦】の影)として現れたり、あるいは反対に、どのような状況においても自分自身の意見や倫理観を売り渡すことをせずにいられる強さ(【娼婦】の光)として現れたりするものでしたよね。
ここからお受け取りくださいます元型についても、象徴的なレンズを通して眺めていただくとともに、ぜひその元型の持つ本質的なエネルギーを直感的に感じ取りながら査定をしてみていただけたらと思います。
さてここからは、今日のテーマの【隠者】の元型について見ていってみましょう。
この元型を持っている人は、自己の内的な生活に焦点を当てるためにひとりの時間を必要とするという共通した特徴を持っています。
【隠者】の元型を持つ人たちは、一人静かな時間の中で自分自身のことを内省したり、自分の内的な生き方を創造的なものにするために考察をしたりと、沈黙の中で自分自身のハートに問いかけることのできる内的かつ外的な場を必要としているのです。
【隠者】の元型を持つ人たちに出会うとき、わたしたちは、その人の内側から滲み出る独特な静けさのオーラを感じ取ることでしょう。
ただし【隠者】の元型を持つ人たちが、必ずしも常に物静かで内向的で口数が少ないというわけではありません。
わたしたちは12個の元型を持っていますので、【隠者】の元型を持つ人たちの中には、当然、他の11個の元型の中に【隠者】の元型とはまったく異なるエネルギーを持つ人たちもいます。
例えば、この人が【教師】のように、人前に出て話をするような性質の元型を持ちあわせている場合、この人は【隠者】としての自分の静けさの中から浮かびあがってきた言葉を【教師】として伝えることができます。つまり、自分の存在の内側において、充実した静けさを湛えているからこそ浮かんでくる言葉や洞察を、言葉を通して外側の世界に届けていくことができる、内的な空間と社会との繋がりを上手に融合させている、という感じです。
さて、【隠者】の元型の影ですが、それは社会から極度に身を引いて、引きこもってしまう性質として現れます。そこには他者からジャッジさせることへの恐怖がある場合もあります。他者から助けを求められるようなときであっても、外に出ていくことを拒否して自分の内側に籠ってしまう場合には、【隠者】の元型の影が現れているということが見て取れます。
ここまで読んでくださいましてどうもありがとうございました。
あなたは、【隠者】の元型が、あなたとどのくらい関わりを持つ力のパターンだとお感じになられましたでしょうか。
どうぞセルフインクワイアリーをお使いいただきながら精査をしてみてくださいね。
元型について気になることがありましたり、【隠者】の元型の光の側面に繋がることを強く願われることがありましたら、ぜひ下記より個人セッションのご相談をお送りいただけましたら幸いです。あなたの日々が力に満ちたものになりますように、一緒に取り組んでいきましょう。
皆様とお話が出来ますことを心より願っています。