皆様、こんにちは。11月も半ばとなりました。いかがお過ごしでしょうか。
元型のミニ講座 Vol.8となります今日は【奴隷】の元型についてご紹介いたします。
まず初めに、ここまでの講座を改めて振り返ってみましょう。
誰しもが共通して持っている「サバイバルアーキタイプ(生存の元型)」と呼ばれる【妨害者】【犠牲者】【娼婦】【こども】の4つを越えて、わたしたちは自分独自の力の使い方の特徴として、あと8個の元型を持っているという考え方をお伝えいたしましたよね。
自分自身の【聖なる契約】である12個の元型が、黄道十二宮のひとつひとつのハウスと合致した「出生のチャート」を通して、わたしたちは自分の内的な地図を深く読み解くことが出来ます。
すべての元型に光の側面と影の側面の両方があるからこそ、わたしたちは自分の持っている元型の光の側面を通して自分自身を表現することができるように自分自身を勇気づけて導いていくことが重要になります。
元型自体には、どれがより優れているとか、より劣っているということはまったくありません。あくまでも、自分が持っている個々の元型の光の側面を具現化することに意識を運んでいくことが大切になります。
さてここからは、今日のテーマの【奴隷】の元型について見ていってみましょう。
【奴隷】の元型が影として現れるとき、わたしたちはまるで操り人形になってしまっているかのようです。自分の意思で動く力を失い、コントロールが失われて、自分以外の誰かや何かがわたしたちの後ろで糸を引き続けるままになってしまいます。
例えばこどもの頃、わたしたちの意思が尊重されず、1から10まですべてを指示してくるようなコントロール狂の親の元で育つと、わたしたちは大きくなってからも自分がどうしたいのかが分からないというジレンマに苦しむことがあります。
どんな進路に進みたいのか、どんな服を着たいのか、他者とどのように関わりたいのか、、、色々なことにおいて自由意思が尊重されてこなかったので、自分の力で選択をするという感覚が分からないのです。
この人が、目には見えない糸で引かれて、親の操り人形のようになってしまっている様子が目に浮かびますでしょうか。
この例の場合は、この人にとっての親が権威となり、糸を引いている存在ですが、【奴隷】の元型を持つ人にとっての権威は、必ずしも親とは限りません。薬物やアルコール、食べ物、お金など、他にも多岐にわたってその対象は考えられます。
自分と【奴隷】の元型が密接につながっているかどうかを査定するときのポイントとなりますのは、自分は自分の意思で人生を選択して行動をすることができているか、あるいは、何かや誰かのコントロール下にあり、自由意思による選択を奪われた状態にあるかということになります。
それでは【奴隷】の元型の光の側面とは何でしょう。
その答えのひとつは、ここまでに確認をしていきました影の側面を反転させた姿として考えることが出来ます。自分自身の自由意思で人生を生きていること、つまり、自分を動かしている糸が背後にない状態で、自分の力で人生をコントロールできるだけの自由があること、ということになります。
けれども【奴隷】の元型の究極の形は何かというと、自分自身の自由意思を放棄して、神なる存在に人生を委ねるという姿です。
言い換えますと、神なる存在に、自分自身の人生を操ってもらうということです。
これはとても興味深いパラドックスですよね。最初は自分を操る人や物から自由になる必要性があり、自分自身で人生の手綱を握ることができるようにして隷属状態から抜け出します。そしてその先に、手綱を神に手渡して、神に対して隷属をすることでしか得られない自由に目覚めるという逆説です。
ある祈りの「わたしの意思ではなく、あなたの意思が叶えられますように」というフレーズは、まさに【奴隷】の元型の光の側面のこの部分を反映したものと言えます。
ここまで読んでくださいましてどうもありがとうございました。
あなたは、【奴隷】の元型が、あなたとどのくらい関わりを持つ力のパターンだとお感じになられましたでしょうか。
どうぞセルフインクワイアリーをお使いいただきながら精査をしてみてくださいね。
元型について気になることがありましたり、【奴隷】の元型の光の側面に繋がることを強く願われることがありましたら、ぜひ下記より個人セッションのご相談をお送りいただけましたら幸いです。あなたの日々が力に満ちたものになりますように、一緒に取り組んでいきましょう。
皆様とお話が出来ますことを心より願っています。