こんにちは。いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
いよいよ今年も終わりに近づき、寒さが増してきましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
この1年は、コロナという誰も予期していなかったことにより、わたしたちの誰もが、外側の生活の変化だけでなく、内的な変化を体験したり、より自分自身と向き合うことを後押しされることになった一年でもあったと思います。
さて、ブッダはわたしたち人間の体験する苦悩をこのように表現しています。
それは、「欲しいものを持っていない苦悩」「欲しくないものを持っている苦悩」そして「何が欲しくて何が欲しくないのかが分からない苦悩」の3つです。
わたしたちは、この3つのどれもを体験をしたことがあると思いますが、興味深いことに、わたしたちのひとりひとりにはこの3つの中でも特に固有のパターンとして色濃く持っている苦悩があります。
わたしたちは、自分が特に強く持っているパターンとしての苦悩(つまり人生におけるチャレンジ)を通して、この地上で学びを重ね、光へと還るための旅をしているという風に見ることが出来ます。
セッションをご体験くださっています方は、この祈りをすでに受け取られている方もいると思います。
”神さま、どうぞわたしにお与えください。わたしに変えられないものを受け入れる落ち着きを。変えられるものは変えていく勇気を。そして、その二つを見分ける賢さを。”
わたしはこの祈りをとても気に入っています。
例えばわたしのパターンをお話しますと、わたしには瞬間湯沸かし器のようにボッと火が付く怒りっぽさがあり、物事を自分の思いどおりにしたいというわがままさもあります。聞き分けのない子どもが「いらない!」とおもちゃを放り投げてしまうように、せっかくの愛に満ちた人間関係や、最良の機会が与えられているときにすら、それが何であるのかをきちんと認識もせずに、遠くへと投げ返してしまう愚かさがあります。
このパターンが顔を出していることに気がつくことができたときには、わたしは立ち止まって深呼吸をし、この祈りの中へと入ることを想起するように心がけています。
皆さんはいかがでしょうか。
わたしと似ている方の場合には、物事にすぐに反応をしたり反発をすることを止めて、物事を見極める時間を自分に与え、超然とすることを習得する中で気づきを得ることが出来ます。
あるいは、すでに関係性や状況が、それはもう自分にとって終わったものだと腹では分かりながらも、手放してしまったらもう二度と与えられないのではないかという恐れから、古いものにしがみついてしまうようなパターンが強い方はいらっしゃいますか。
その方の場合には、必要なもの(「欲しいもの」ではなくて「必要なもの」)は、必ず自分のもとにめぐってくるのだということへの信頼を深めることを通して、気づきへと開いていくことが出来ます。
あるいは、自分の感じていることや考えていることが分からなくなってしまったり、何をどうすればいいのかという人生の混乱の渦に飲み込まれてしまうパターンが強い方もいらっしゃるかもしれません。
その方の場合には、まずは自分が混乱をしているということそのものに気づくことから始め、本来の自分の特質である、マインドの明晰性へと焦点を当てることで、気づきの光が差し込んでくることを見つけることが出来るはずです。
3つのどの道を通ろうとも、わたしたちは光へと還っていくことが出来ます。
大事なのは、自分をよく知り、自分自身に与えられた学びの道を通って、人生が困難なときにも諦めずに、神の霧の中を、進み続けることなのかもしれません。
さて、来年2021年ですが、わたしは今後さらに皆さんにとりましての旅の良きガイドとなることが出来ますように、一度、長期間に渡ってお休みを取らせていただこうと思っています。
お休みから戻ってきます期日は未定なのですが、遅くとも1年間の休息と沈黙、そしてスキルアップに従事をしました後で、2022年1月には再び皆さんとご一緒出来ますことを考えています。ご迷惑をおかけしてしまいますが、ご理解とご協力を頂けましたら大変幸いです。
ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
どうぞ皆さん、おからだに気をつけてお過ごしくださいませ。
愛を込めて
セイクレッドテンプル
今村えり
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