バリ島からの癒しと気づきのメッセージ : あなたの中の女性性と男性性

こんにちは。
セイクレッドテンプルの今村えりです。

 

皆様、いかがお過ごしですか。

季節はすっかり移り変わり、秋がやってきましたね。

 

わたしは今、バリ島のテガラランと呼ばれます村 －生い茂る竹林や、バナナとココナツの木に囲まれたジャングルの中－ で、過ごしています。

 

海外でのわたしの生活は、主にバリ島とインドの行き来になっているのですが、この二つの土地には、それぞれにユニークな特質があり、それがわたしをその両方に運んでいる背景でもあるように思っています。

 

 

今日は、その特質でもある、『二元性』について、お話をいたしますね。

世界は、天と地、光と闇、善と悪といった、あらゆる二元性の上に成り立っています。

 

 

そして、陰と陽の二元性にあらわされる、女性性と男性性もまた、世界の中に、そして、わたしたちの中にも存在している二元性のひとつです。

 

これは、性別にかかわらず、誰しもが持っている、二つのエネルギーですね。

 

同様に、世界各地の旅を続けながら、その土地のエネルギーを感じ取ると、各地に、男性性と女性性の特質をより強く持った場所というのが存在していることをわたしは感じ取るようになりました。

 

バリ島は、

・より女性性の強いエネルギーに満ちていて、
・ハートチャクラのエネルギーが強いです。

 

インドは、

・より男性性の強いエネルギーに満ちていて、
・下腹部のチャクラのエネルギーが強いです

 

 

 

いかがですか。
なんとなくイメージはつきますでしょうか。

 

日本や日本人は、ハートチャクラや、喉のチャクラのエネルギーを持っていると言われています。

調和（ハートチャクラ）や平穏（喉のチャクラ）を重んじるわたしたちには、理に適っていることかもしれません。

 

 

このように、場所や人と共鳴するエネルギーを見ていくことができるのですが、これらを、より拡大されたレンズで注意深く眺めていくと、エネルギーとは、さらに複雑なものであることに気づくこともできます。

 

例えば、ある土地（人）が特有の性質を強く持っているとすると、その反対の質もまた、その土地（人）のその背後に強く隠れていることが見えてくるということです。

 

つまり、わたしたちの中にあるこれらの極性についても、一言で『わたしは男性性が強いから・・・』『あの人は女性性の塊のような人だよね・・・』などと、簡単に言えるものではないということですね。

 

螺旋階段をイメージしていただくとわかりやすいと思うのですが、男性性も女性性も、わたしたちの意識の成長とともに、その質が磨き上げられていきます。

例えば、男性性の質が、階段の下の方にいて、まだ旅を始めたばかりだとすると、そのステージにおける男性性とは、マッチョで、攻撃的なものとしてとらえられるものかもしれませんし、時に暴力的なものかもしれません。

 

けれど、男性性が本当の意味での質に目覚めていくと、「あれ？　男性性ってこういうことを言っているんだっけ？」という疑問がわいてきます。

 

そして、少しずつ、男性性の持つ意味が、静かに見守り、保護をし、必要な時には立ち上がることのできる力として、その姿を変容させていったりします。

 

 

女性性の質についてもまた同じことが言えます。

 

階段の下にいるときには、女性性が意味するところは、もしかしたら、単純に、微笑と共に控えめにふるまうことでしたり、男性性側が自分を手放さずにいてくれることが約束されるのであれば、犠牲になることにも甘んじてしまうような姿をしていることを指すかもしれません。

 

あるいは、他の女性たちへの嫉妬でいっぱいになってしまったり、どうやったら、いわゆる『女子力』をあげられるか、というようなことを指してしまうこともあります。

 

けれど、女性性が本当の意味での自分の質に目覚めていくと、これまでとは何かが確実に違ってきていることに気づきます。

 

その女性性は、よりワイルドで行動力を持ち、同時に、より深い慈悲と知恵に満たされていくはずです。

あるいは、他の女性たちと競い合うのではなく、お互いの神聖さを敬い、協調しあうことに目覚めることも始まります。

 

 

つまり、わたしたちが、自分自身の中の男性性と女性性を眺めるときのポイントとしては、＜どちらの質が良い強いか＞ということよりも、＜それぞれが、どのレベルで機能しているか＞ということが大切な問いかけになりますね。

 

男性性も女性性も、振り子のように、片方が成長をすれば、もう一方も同じように成長をしていきます。（同じように成長をしていかないと、カップルとしてのバランスが取れなくなってしまうわけです！）

 

 

しばらく一人で静かに座ることのできる場所やお時間を見つけていただけました時には、ぜひ、ご自身の中の、男性（性）、女性（性）の姿を見つけてみてくださいね。

 

◇　その女性 / 男性は、どのような姿として映っていますか？

◇　その女性 / 男性は、お互いを好ましく思っていますか？　それとも相手に背を向けていますか？

◇　その女性 / 男性は、何か言っていますか？

 

最初は、その片方、あるいは両方との間に繋がりを持つことが難しかったり、まるでイメージが湧かないこともあるかと思います。

 

無理強いをせずに、あなた（あなたの中の女性性と男性性の両方を内包している、全体性としてのあなた）を通して、あなたの内側にいる二人の姿や、二人の関わり方を観察し、二人が言いたいことが何であれ、それに耳を傾け、彼らの今あるがままの姿をあなたのハートに愛をもって迎え入れるということを、できる範囲で、試み続けていただきますことが、最適な道筋になりますように思います。

 

最後までお読みくださいましてどうもありがとうございました。

今日、お受け取り下さいましたメッセージが、あなたにインスピレーションをもたらすものでありましたことを心から願っています。

 

愛を込めて

セイクレッドテンプル
今村えり