「癒し」という言葉に並んで、多くの人たちに浸透して久しい「スピリチュアル」という言葉ですが、この言葉、誤って捉えてしまうと、わたしたちを制限してしまう、実はとてもやっかいなものです。
あなたは、「スピリチュアリティー」を、どのように定義していらっしゃいますか。
目に見えないものや、霊的な世界のことを「スピリチュアル」と捉えていたり、
瞑想をする生活や、癒しを通して人を助けるような分野に、「スピリチュアルな生き方」という理解を向けている方は、少なくないと思います。
けれど、本当のスピリチュアリティー(Spiritual-ity)とは、単純に、「この地上において、自分のスピリット(Spirit)を生きること」を指しています。
多くの言語において、”スピリット”と”呼吸”が同じ単語で表されているということからも、スピリチュアルに生きるというのは、呼吸をするのと同じくらい、本来は、だれにとっても自然なことだったり、それなしには生きていけないほど本質的なものだったりすると言ってもいいのかもしれません。
つまり、スピリチュアリティーとは、瞑想のことでも、特定の職業のことでも、目に見えない世界を信じてることや、宗教的なものを示しているわけでもないのですね。
どのような仕事や人間関係を通して自分を表現するとしても、とても物質的なことに従事していたとしても、わたしたちの目的は、自分が携えている契約をいかに意識的に生きるか、そしてその道の中で、互いにインスピレーションを与えあい、地上に天国をもたらすという共通の目的に向けて、個々人の道を進むことにあります。
「スピリチュアル」や「意識的な生き方」ということに対する、誤った理解にとらわれてしまうと、「~すべき」「~すべきでない」というような枠に、わたしたちは自らをはめ込んでしまって、身動きが取れなくなってしまうことが起こります。
例えば、わたしの仕事は、人が放っているエネルギー的な情報を読み解き、その人が携えている「地図」や「契約」を通して、自分自身の人生を具現化していくことをサポートすることにあり、セッションでは、クライアントの方に、思っていることや直面されていることを自由にお話していただいているのですが、セッションにおいてわたしが何度も何度も体験していることがあります。
それは、クライアントの方の多くが、お話をしてくださっている際に、
「こんなことを言うべきではないのですが・・・」
「他の人を批判をしたらいけないのはわかっているのですが・・・」
「もちろん、あの人は、こういう気持ちでやってくれたことだと思うのですが・・・」
という風に、何かを話してくださる前に、ブレーキをかけられたり、前置きをされるということです。
「ジャッジをすべきでない」という概念があったり、「自分の立場を超えてものごとを観なくてははいけない」と気を付けていらっしゃったり、もしかすると、ヒーラーに対して言葉を選ばなくてはいけないと思われて、お話を躊躇されていらっしゃるのかもしれません。
けれど、わたしがここで強調したいことは、そのようにお話をされるクライアントの方の中に、ひとりも、他者や状況を批判しようとしている方はいないということです。
このように、お話をしてくださる方たちの全員がひとりももらさず、とても思いやりがあり、そして、他者の立場や、全体的な立ち位置から物事を見ることに長けています。
みなさんが「ジャッジすべきでない」という概念や理解によって、話すことをためらわれていることは、実はそもそも、”批判”ではなく、”識別”なのです。
今日は、この似て異なるエネルギー、”批判” と、”識別” についての理解について、お話をさせていただきます。
(どうぞ深呼吸をして、真実を見つけることのできる、あなたのハートでふるいにかけていただきながら、読み進めてみてくださいね。)
ジャッジ/批判 とは、わたしたちの胃のエリアから放たれるエネルギーです。
そのエネルギーは、批判される対象ではなく、批判をしている人のシステムを傷つけます。
批判をするときには、例えば、胃のあたりがムカムカしたり、胸のあたりに苦々しい感じが起こったり、息が詰まるような感じがしたり、顎が固くなったり、怒りで熱くなるような反応が起こりませんか。
人を批判するとき、そして自分自身を批判するときに、ハートが柔らかく開いていって、温かさや愛を体験する人はいないですよね。
「スピリチュアル的に見て悪いことだから」、という理由ではなく、批判とは、単純に、自分自身のシステムを最良の状態に保ち、自分の貴重なパワーを漏洩することのないように、しないにこしたことはないものです。
なぜなら、批判は、向けられた人ではなく、批判をしている人その人を害するものだからです。
一方で、「批判 (Judgement)」 と同じく、胃のエリアが司っているもう一つのエネルギーがあります。それが、「識別 (Dicernment)」です。
この二つは、似ていながらにして、まったく異なるエネルギーです。
批判とは反対に、識別は、できるようになればなるほど、あなたのパワーにエンジンをかけ、あなたに力を与えてくれるものです。
批判と識別の相違を理解することは、あなたの人生の舵を大きく取ることに繋がります。
なぜなら、胃のエリアにある、第3チャクラは、わたしたちが、自分自身を尊重することと、喜びとともに自分自身を承認することと大きく関わっているからです。
第3チャクラは、エゴのセンターでもあり、また、男性性が司っているセンターでもあるので、一般的に、特に女性の間では、比較的抑え込まれることの多いエネルギーのエリアです。
例えば、「わたしがわたしが!」と意見を主張することを推奨されたり、他の誰よりも自分自身を大切にすることを教えられてきた人よりも、自分をできるだけ抑え、周りの話に優しく耳を傾け、周囲と調和できることの方を推奨される中で、育ってきた人は多いかもしれませんよね。
けれど、自分自身の考え、識別、理解を尊重するという、第3チャクラでの学びは、第4チャクラを通してわたしたちが叶えることのできる、本物の他者との調和や、バランスのある関係性の構築の前に通過される必要のある学びなのです。
それでは、「批判」と「識別」の違いとは何でしょう。
先程の、わたしのクライアントの方たちの例を取ってみますと、どの方も、話してくださっているのは、彼女たちの素晴らしい直感的な識別力からくる、その状況への的確な理解なのです。
状況や出来事を、的確に識別することができるというのは、大きな大きな能力です。
その能力は、あなたが自分自身を尊重することを学ぶたびに磨かれます。
そして、他者があなたをどう受け取るかということに依存することなく、あなたが自分自身に「YES」と答えていくことのできる力を与えていきます。
例えば、ある状況や出来事を通して、その場にいるあなた以外の人たちが、あなたとは異なる見方をしていて、あなただけがその状況の中で、何かがうまくいっていないということや、特定の人が有害な意図を持っているという事実を見抜いているとしましょう。
多くの場合、わたしたちは、「批判」と「識別」を混同していて、自分の大切な「識別能力」に価値を与えていないために、わたしたちはその事実にベールをかけてしまいます。
さらにそこに、誤ったスピリチュアル的な条件付けが乗っかり、「(悪く言う)べきでない」という制限がかかり、わたしたちの中の強力なパワーセンターから直感的に送られてくる「識別した情報」が埋葬されてしまうのです。
これが、わたしたちが物事に困惑し、自信を無くし、自分自身が生来持っている直感能力と切り離されてしまう理由です。
最初のうちは、「批判」と「識別」の違いを理解することが難しいかもしれません。
けれど、自分自身に問いかけることで、少しずつその区別をつけていくことができます。
例えば、自分がしているのが、「批判」だと気づくことができたときには、
「そうか、わたしはこういうことに対して批判的なエネルギーを向けるパターンがあるな。なぜだろう。この人/状況を批判するのは、わたしの中の何が脅かされたからなのだろう?」
と、深呼吸をして自分自身に目を向けていくことが役に立つかもしれません。
(わたしたちが、ジャッジするときには、そこに、自分自身のサバイバルが脅かされているなにかがあることが示されています。)
そして、
「この批判は、わたしが自分自身のシステムに毒を入れてまで続ける価値が本当にあるだろうか。批判を止めるという選択をわたしはすることができるだろうか。」
と問いかけを続けていくこともできます。
反対に、どれだけネガティブなものであったとしても、そこに自分の個人的なものの見方や、恐れによる目隠しがなされていないときなど、自分がしていることが純粋な「識別」なのだと気づいた時には、それを尊重することを選ぶことができるかもしれません。
そして、あなたが識別していることを、他者に話すことが適切か、それとも、あなただけのものとして沈黙を守ることが的確なのかということも、あなたの「識別」する力で判断をしていくこともできるはずです。
もしも、あなたが、他者から同意や承認を受け取ることを求めずに、あなたの受け取っている情報や印象を、あなた自身のものとして平静に語ることができるとしたら、あなたの、第3チャクラは、とても高いレベルで機能しているということができます。
それができるとき、あなたは十分な自己尊重を持っていて、不安や恐れによって、他者の考えや物の見方をコントロールする必要性からも自由だからです。
自己尊重とは、わたしたちが自分の人生を具現化していく上で、まぎれもなく、最も大きなエネルギーの一つです。
自分自身のシステムから、できるだけ自他への「批判」を減らすこと。
深刻にならず、日々の中で、笑いや喜びを見出せるように、軽やかでいること。
自分自身の「識別」する力を尊重していくこと。
そして、他者から、自分自身に「尊重」を求めることと、「同意」や「承認」を求めることは、大きく異なるということにも開いていくこと。
自分自身の意志の力で、人生の舵を取り、人生を喜びに満ちたものに創造していくこと。
他者に対しても、勇気や自信を与えられるような、インスピレーションの源になること。
これが、第3チャクラの学びになります。
あなたの胃のエリア、太陽のような黄色の波動を持つこのセンターは、どのように働いていますか。
心臓と下腹部の中間に位置する、あなたのお腹のエリアから、輝くイエローの光線が、あなたの内側へもあなたの外側へも放たれ、地上に、喜びと、軽やかさと、明晰性をもたらしますように。
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