「わたしは誰か」という問いを通して悟りを得たラマナマハリシが暮らしていた山や洞窟のある町、ティルバンナマライ。

チェンナイ空港からインドに入り、そこからタクシーで3時間。
南インドののんびりとしたのどかな風景を抜けて、大きな山が目の前に見えてきたとき、「着いたよ」とドライバーさんが声をかけてきました。

わたしにとってインドは、常に、“自分は誰か”という問いかけを投げかけてくれる場所です。

道路をゆっくりと歩く牛、止まないクラクションの音。強い太陽の熱、追ってくる物乞い、すれ違うサドゥ―(オレンジ色の袈裟を着た修行僧)たちや、寝ているのか死んでいるのかも分からないような、道端で横たわっている人たち。

あまりのカオスに、インドでは、外側の世界に自分の五感の全てを奪われて、圧倒されるには1秒も必要としないほどです。

まるで、映画館で映画に没頭するうちに、スクリーン上の世界が、今まさに起こっている現実の世界で、暗闇の中で座ってその映画を見ている自分のことを忘れてしまうか、自分もその映画の中に入っているかのように体験してしまうような感覚。

 

何が現実で、何がフィクションなのか。
何が聖で何が俗なのか。

そういったことが分からなくなります。それが、インドです。

そしてその都度、“自分自身に戻りなさい”、“自分自身にだけ目を向けてあるべきところにしっかりとどまりなさい”と、呼びかけてくる、それもまた、インドです。

 

わたしにとってインドは、オレンジ色をした第2チャクラのセンターに、強烈な目覚めを促してくる、この上なく開かれたエネルギーの場。

第2チャクラは、下腹部のエネルギーセンターです。

 

センタリングをすること。腹を据えること。自分の腹から生きること。

自分自身に強烈に目覚めること。

 

 

チャクラの概念や、ヨガ、瞑想、多くのマスターたち。

この土地でしか生まれ得なかった宝石が、ここには山とあります。

 

 

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